ウイスキー検定のプロジェクトがスタートしたのは2013年11月、NHKが翌年から連続テレビ小説でニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝・リタ夫妻をモデルにした、「マッサン」というドラマを放送すると発表したときからでした。放送開始からの半年間、それはウイスキー業界にとって「100年に一度あるかないか」の大チャンス。そのチャンスをウイスキーで盛り上げたい。できることは何でもする…。そんな想いでスタートしたのが、このウイスキー検定でした。
「マッサン」放送前と後では、ウイスキーを取り巻く環境は大きく変わりました。ドラマの好調さに合わせるかのようにウイスキーは売れ続け、ついには出荷調整が必要なほど人気が沸騰しました。長年ウイスキーを愛飲してきた愛好家としては、嬉しいかぎりでしたが、そんなウイスキーの熱気を継続させるためにも、ますますこのウイスキー検定の持っている意義が重要になると考えています。
ウイスキー文化研究所は、ウイスキーコニサー資格認定制度として、ウイスキーエキスパート、ウイスキープロフェッショナル、マスター・オブ・ウイスキーの専門的な3段階の試験を行っています。過去にはシングルモルトに特化したシングルモルト検定も実施してきましたが(シングルモルト検定は現在休止中)、ウイスキー検定はそれらと異なり、より広く一般的にウイスキー全般の知識を問う試験を目指しています。そのため『ウイスキー検定公式テキスト』も製作し、多くの検定対策講座も実施してきました。この検定をきっかけに、よりウイスキーに親しみ、楽しんでいただけたら幸いです。
一般社団法人ウイスキー検定実行委員会
ウイスキー文化研究所 代表/ウイスキー評論家